◆宮大工は、主に日本の社寺建築・城などの伝統建築を手掛ける職人。釘や金物等を最小限にとどめて、木と木だけで組み立てる技法を使って命を吹き込む大工のことを指します。
その歴史は古く、飛鳥時代まで遡ります。
貴重な建物の建築や補修などにも携わることから、建築学を含め、時には宗教学や史学など幅広い知識や高度な技術を必要とする大工職人であります。
◆大工は、一般住宅を手掛ける職人のことです。
現在では、工務店に勤める大工の仕事もIT化が進んでおり、製図ソフトを使って図面を作成したり、工程表もワードやエクセルを使っています。
新築工事やリフォーム時には、おうちの相談窓口や工務店に依頼することが多く、直接大工職人に依頼することはありません。
宮大工と大工になるのに資格は必要ありません。
ただ、「建築大工技能士」という検定を受けて合格することにより、技術があることを証明できます。
◆宮大工の場合は、一人前になるまでに10年ほどかかります。
覚えなければならない知識や習得する技術の量が膨大だからです。
◆大工の場合、見習いから一人前になるまで2~3年くらいの修行を積みます。