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今回は「住まいの歴史と進化」についてお届けいたします。

◯江戸時代(1603年〜1868年ごろ)
町屋・農家 ー
商人や職人など、町人の約7割は、表通り店、その裏側に住まいがある、板葺の屋根と薄い板壁のみで遮られた棟割長屋と呼ばれる長屋で暮らすように。さらに、身分の低い行商人や土木工事などの労働者も、安い家賃で長屋を間借りし、密集して暮らしていた。

◯明治(1868年〜1912年)
和洋併設住宅ー
鎖国が終了し、欧米の文化が導入されると、恵まれた階級の人たちによって、材料や建具などを輸入し、洋館が建てられるように。
長崎・神戸・横浜・函館などには多くの外国人が住んでいたため、洋館が多く建築され、小さな異人館街ができた。

◯明治〜昭和(1868年〜1945年)
木造住宅ー
都市の中流家庭の住まいの中心は、基本的に瓦の屋根と縁側のある和室を主とした木造住宅に。
震災をきっかけに生まれた、3~4階建てのコンクリート造の公共住宅は大変人気で入居希望者が殺到したとの記録も。

◯昭和(1946年〜1989年)
近代化住宅ー
戦後、各地ではバラックなどの粗末な仮設住宅が立ち並んでいたが、その後の高度経済成長による復興により、住まいが急速に近代化。

◯平成(1989年〜2019年)
省エネ住宅ー
人と環境にやさしい「省エネ住宅」が登場。さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用することによる「創エネ」、高断熱・高気密など住宅性能の向上による「省エネ」によって、年間のエネルギー収支がゼロになる住まい=「ZEH」も誕生。

◯令和(2019年〜)
IoT住宅ー
「IoT」とは、Internet of Thingsの略。
現代の住まいに欠かせない空調や照明、冷蔵庫、インターホン、シャッターなど、住宅設備に通信機能を搭載し、自動認識や制御、遠隔操作を行うことで快適に暮らせる住宅のこと。令和とうは新しい時代にふさわしく、これからさらに飛躍するであろうAIとつながることで、より快適な生活空間へと進化すると予想される。